日々雑感31「寒い」

 この寒いのにスキーに行かなくっちゃならない。お金もかかるし、困ったものだ。準備も相当なもの。行きたくないのに行かざるを得ないというのは少し悲しい。膝に故障のある僕にとってスキーは時として拷問に等しいものとなる。
 拷問といえば、拷問されて白状しない奴というのは果たしているのだろうか。絶対にいないと思う。白状する前に気を失ったり、自殺したりする奴はいるかもしれないが、白状せずにがんばり通すことなど不可能に近い。もし、がんばり通せたとしたら、おそらく壮絶ながんばりに対して拷問する側の手が緩んだに違いない。
 身近なものでも拷問器具になるのは恐ろしい。健康器具も使い方で拷問器具に早変わりする。しかし、拷問器具が健康器具になるということはない。だからといって、これが人間の本性が残虐であることの証拠とはならない。壊すことの方が育むことよりも単純で容易だからというだけのことだ。
 健康器具といえば、動物の健康器具というものをまだ見たことがない。人間だけが健康器具を必要とするのだろうが、最近のペットはかなり人間化しているから、ペット用の健康器具を開発すればけっこう儲かるかもしれない。バウリンガルのようなペットコミュニケーション支援機器に健康器具を要求する言葉が表示されるようにしておけば、なおよいだろう。
 たとえば、犬用の中山式快癒器。だが、猫用は難しい。奴らは元来猫背だ。儲けるためにはドッグフードを改良して徐々に肥満になるようにコントロールすればよい。もう一方の商品である犬用のルームランナーのようなトレーニング機器やダイエット食品などが売れるかもしれない。もちろん、ドッグフードのせいで肥満になったなんて悟られないようにする必要があるから、そこが難しい。
 ペット用の服を開発して着せる習慣を浸透させたうえで、運動不足に拍車をかけるようにすれば、服の買い換えで儲かる仕組みができる。肥満体にするには、ペットフードの味をよくして食べ過ぎに導くとか、有効な殺鼠剤を開発して、鼠を減らし、猫をより動かなくさせるとか、散歩の嫌いな運動不足の犬にするために、街のあちこちに犬が嫌う超音波を流すための秘密のスピーカーを設置するとか、猫が爪研ぎ運動をしないように、猫用の具合のよい爪切りを開発するとか、いろいろ作戦を立てなければならない。
 それより、骨をかじらないから、犬の歯周病が多いらしい。ならば、犬用の練り歯磨きなんかを開発すればよい。こう考えるとやはりいろいろな種類のドッグフードは新しい需要を増やすための巧妙な布石なのかもしれない。売れ行きは分からないが、既に骨に似た歯周病予防の「かむグッズ」は売られているが、これは良心的な商品に見える。
 そもそもペット用の商品が豊かにそろっているということ自体が奇妙なことだと思わなければならない。百年前にそんな商品があっただろうかと考えれば、騙されなくてもすむようになるだろう。
 練り歯磨きといえば、虫歯って本当に治らないのかなあ。虫歯菌をやっつける薬が絶対に開発されていると思うのだけれど……。後十年もすればガンだってかなりの確率で治せるという時代なのだから、虫歯菌ぐらいは何とかならないのだろうか。もし、開発されても発表がなされないということになると、誠に寒い世の中だとしか言いようがない。敢えて冬山などへスキーに行くこともないということだ。

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