怪しい広辞苑17「第四版19ページ・赤螺(あかにし)」

 僕の勘違いなのか。昔はこのように表記したのだろうか。第四版19ページ4行目「赤螺」の説明の送りがなだ。
 「暖い」は「暖かい」と、「か」から送るのが、標準的な表記のはずだが、許容されているのだろうか。
 いろいろな辞書で調べてみても、許容されてはいない。単純な脱字なのだろうか。それとも辞書だから省略した表記を心がけ、スペースを確保しているのだろうか。しかし、説明の行末にはまだ余白がある。
 広辞苑第四版そのものも「あたたかい」は「暖かい」という項目になっている。やはり単純な脱字かもしれない。電子辞書版「広辞苑第五版」ではどうかというと、「暖かい」に訂正されていた。よかった。確実に改善されている。でも、第四版を持っている人はあまり第五版を買わないと思うので、気づかないかもしれない。学校でしっかり勉強した大人が利用者なら気づくかもしれないが、小中学生が利用したときには間違って覚えてしまうかもしれない。どうすればいいのだろう。そうか。第五版を買おうと宣伝すればよいのだ。学校図書館の広辞苑を最新版に買い換えよう。
 ちなみに第五版では、第四版の「赤螺」の項目の説明から「女児の玩具とする」という文言が削除された状態で載せられている。
 調べたわけではないが、確かにもう女児は「なぎなたほおずき」をおもちゃにしないと思う。ただ、<卵嚢は「なぎなたほうずき」といい、女児の玩具とする>という文言は残しておいたほうが好ましいような気がする。
 「なぎなたほうずき」とは、どのようなものなのか。どのようにして玩具にするのか。どのようにして遊ぶのか。どうしてそれで遊ぶのか。どういう面白さがあるのか。どうして女児の遊びとなったのか。等々、好奇心をふくらませることができる。それによって、新しい卵嚢の使い道をひらめく人が出てくるかもしれないのだ。また、自然を玩具にしていたということを出発点として、生物に対する興味、民俗学への興味、玩具に対する考現学への興味等々も喚起される子どもも多くいるからだ。
 「赤潮」の説明の二倍の分量の八行も使っているのだから、十字以内の増加は問題ない。何より最後の行は十字以上の余白があるのだから、教育的な効果を期待して、第六版ではぜひ復活させてほしい。玩具という言葉も女児向けに「おもちゃ」とせず、そのままにしておくのがいいかもしれない。

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