怪しい広辞苑171「イラク」


<当然腹黒い 何せ人間だから 画像クリックで説明画面へ>

 広辞苑第四版184ページ「イラク」の六行目。一行目から五行目までの説明はともかくとして六行目の「人口一七六五万(一九八八)。首都バクダード。」とあるが、これでよいのか。
 説明中に「首都バグダード」とあれば、当然「バグダード」を同じ広辞苑でまずは探すのが学生というものだ。しかし、広辞苑第四版の2047ページ「バグダード」の説明には「人口一九八万四千(一九七〇)。」とある。恐ろしく不統一だ。国の人口が一九八八年の統計であるのに、首都の人口が一九七〇年の統計だ。この十八年のずれは何を意味するのだろうと考えるのが通常の感覚を持った人間だ。
 国土が中国並みに広く、しかも首都が辺境の地にあって国家の手が届かずに統計がとれないというのだろうか。広辞苑も十年しないうちに版を新しくしているではないか。十八年もあれば最低二回は改訂しているはずだ。一九九一年発行の広辞苑第四版だから、「イラク」の方は約二十年前の統計、「バグダード」の方は約四十年前の統計ということになる。今は二〇〇九年だから、恐ろしく昔の統計になるが、それは第五版、第六版と購入し続けなかったこちらの責任だ。
 しかし、どうして国家と首都の人口を同じ年の統計にしないのだろうか。しかも十八年のずれという大きなずれがあるのは何か意図的なものがあるとしか思われない。もしそうでなければ、ただの怠慢な編集結果ということになってしまう。果たして広辞苑第六版ではいつの統計になっているのだろうか。もし、不統一のままなら、広辞苑第七版ではこうした不統一をなくして日本一の辞書を目指してほしい。
 ところで、「いらくいらんがんらいくらい」とはよく言った回文だが誰が考えたのだろう。イランとイラクの何が暗いのかについて、どのような説明ができるか面白そうだが、元来そうしたところを辞書に求めることはできないので、自分で考えるしかない。その自分で考える契機をほどよく与えてくれる辞書が素晴らしい辞書だと思う。そう意味では広辞苑は他に類を見ない優れた辞書だろう。

●追記:広辞苑第六版では、イラクの人口は二〇〇一年の統計だ。首都バクダードの人口は一九八七年の統計だ。つまり、一九九一年に出版された広辞苑第四版は、当然一九八七年の統計を入手できたはずなのに、敢えて一九七〇年の統計を使用したということが明確になった形だ。この国の代表的な辞書である広辞苑にこのようなことがあってよいものなのだろうか。それとも何かイラクの事情があったのだろうか。
★ホームページに戻る
 
<あまりにも軍事を知らない自分は平和を語れない 画像クリックで説明画面へ>

どこにいるの? について

「がんばったら疲れる。疲れたら休む。休んだらがんばる。」ということにしておこう。
カテゴリー: 怪しい広辞苑 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中