怪しい広辞苑232「腕木」

 広辞苑第四版240ページ「腕木」の説明。「一端を柱などに取りつけて横に突き出した材。」という説明は、日本語として不自然な感じを受けるのだが、どうだろう。
 普通の表現にすると、どのような表現になるか。無理やり少し考えてみた。
「一端を柱などに取りつけて横に突き出させた材。」
「一端が柱などに取りつけられて横に突き出た材。」
「一端が柱などに取りつけられて横に突き出された材。」
「一端が柱などに取りつけられて横に突き出した材。」
 もちろん、これらの表現の間にはそれぞれに微妙な意味合いの違いがある。しかし、「腕木」の説明としてはそれぞれ自然な表現になっていると思うが、どうだろう。
 広辞苑第四版の説明のいったい何が日本語としての不自然さを醸し出しているのだろうか。自動詞だの他動詞だのという説明は長くなるから、端的に言おう。「一端を柱などに取りつける」の主語が人であるのに対して、「横に突き出した」の主語が木になっているところにその違和感の根源があるように思うのだ。この不統一が文全体から受ける不自然な感じとなってしまうというわけだ。
 広辞苑のこの説明の表現に不自然な感じを受けるのは、もしかすると僕だけかもしれない。最近の僕の言語感覚は少し怪しいような気がするからだ。

どこにいるの? について

「がんばったら疲れる。疲れたら休む。休んだらがんばる。」ということにしておこう。
カテゴリー: 怪しい広辞苑 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中