変な疑問128「仮面ライダーの仮面」

 仮面ライダーシリーズはなぜか今も人気がある。どうしてだろう。
 初代の仮面ライダーしかしっかり見ていないのでよく分からないが、その一号だけでも疑問に満ちた存在だった。だから、その後の仮面ライダーの分も合わせると、ご多分に洩れず長年の間に相当の怪しげな部分を蓄積してきたシリーズとなっていて、それが魅力にもつながっているのだろう。怪しげなところが一つもなければ、日常生活と同じになってしまい、敢えてテレビを見る必要もなくなってしまうからだ。
 仮面ライダーは、幼心に「はてなマーク」が一杯で、楽しい存在だった。どこからどこまでが肉体で、どこからどこまでがコスチュームなのか。コスチュームなら、変身した後に着替えるのか。もし、着がえるのなら、そのコスチュームは何に入れて運んでいるのか。そして、変身前の服はどこに保管しているのか。やはりコスチュームを入れていたバッグ等に入れておくのか。もし、着がえないのなら、ブーツと手袋と以外は生身の裸なのか。昆虫人間なのになぜ手足が四本しかないのか。もし、六本足ならば、他の二本はどこに隠しているのか。それとも、もともと四本なのか。だとすれば、昆虫よりも人間の要素が強いと考えてよいのか。体の大きさも知能も人間と同等のようだから、やはり人間の要素が強いのか。そもそも、なぜいちいち人間の姿に戻るのか。
 どれもこれも今となって考えてみればどうでもよいことだが、子供というのは好奇心の強いものだから仕方ない。いちいち人間の姿に戻るのは生活のためで、変身するのは戦うためだとは思う。だが、いまだ疑問なのは、彼が運転免許証を持っているのかどうかということだ。もちろん、その彼とは変身した後の彼、つまり仮面ライダーとしての彼のことだ。
 仮面といえば赤影という子供向けテレビ番組があったことを思い出す。「仮面の忍者赤影」は、仮面とはいいながら目の周りだけを隠しているだけで、ほとんど素顔が見えていた。つまり、目の周りだけの赤い仮面は、仮面というよりも穴の開いたアイマスクに近く、部分的な覆面といったほうが近い。仮面と覆面は使用目的や形状が違うはずなので、区別をしたいものだ。
 それに対して、バットマンは顔の下半分は素顔だが、上半分は仮面だ。コウモリを表現しているので覆面としての機能だけでなく仮面としての機能も持っているということになる。これは顔を覆う面積からいっても「仮面ライダーの仮面」と「仮面の忍者赤影」との中間的な存在だ。また、下半分が素顔なのは戦う人間としては当然のことだ。全面を覆ってしまうタイプの仮面だと、相当の工夫をしなければたちどころに酸欠となってしまうからだ。能面は全面なので、あのゆったりした動作でなければ、いかに鼻の穴を開けてあろうとも、声を出すときには随分と息苦しくなってしまうに違いない。
 ここで大きな疑いが湧き起こる。仮面ラーダーの仮面は、もしかすると仮面ではなく、著しく変貌してはいるが、一見仮面のように見えるあの昆虫のような顔自体が変身時の素顔なのではないかという疑いだ。あれが素顔ならば酸欠は起こらない。もっとも、昆虫風の改造人間だから、気門で呼吸している可能性はある。
 もし、気門で呼吸しているのなら、密閉されたフルフェイス式のヘルメット型の仮面の下は変身前の人間の顔がある可能性もゼロではなくなる。ただその時には、鼻の穴は飾り物に成り果てていることになるだろう。また、呼吸の問題さえ解決されていれば、二目と見られぬ醜く変貌した顔が隠されている可能性もそこにはある。
 彼が敢えて「仮面ライダー」と名乗る理由は、もしかするとそうしたところにあるのかもしれない。見ればそれと分かる仮面を、わざわざ仮面であると敢えて強調するのは、周囲の人々やかかわる人々に対して、「これは素顔ではなく、あくまでも仮面なんだからな。」と予防線を張っているように感じられる。同時に、「俺は仮面ライダーだ。仮面あっての存在なのだ。だから仮面を脱がないぞ」と釘を刺しているようにも感じられる。
 先程述べたように、ここでひとつ問題がある。運転免許証の問題だ。
 あの頭がフルフェイス式のヘルメット型の仮面だとすれば、仮面ライダーの運転免許証の写真には仮面を外した素顔が映っていなければならないことになる。その素顔は果たして変身前の人間の素顔と同じなのかという疑問だ。もし、同じならば変身前の人間時の免許証だけを持っていればよい。ただし、条件のところに、眼鏡等ではなく、仮面等とでも記入されたものを常日頃から携帯しなくてはならないだろう。ショッカーといつ戦うことになるか、果たし状でもない限り分からないからだ。
 だが、変身の前後で顔が異なる場合には、変身時用の特別な運転免許証も要るのではないか。変身後は運動能力や耐久力が別人のように異常に高まるので、文字通り別人と考え、変身に備えての特別運転免許証を発行してもらうべきだと思うのだ。
 もし、変身によって容貌も変わってしまうのなら、変身後の顔写真を載せた特別の運転免許証を新たに発行してもらい、二種類の運転免許証を状況に合わせて使い分けるべきだろう。あるいは、変身前と変身後の二種類の顔写真を一枚の運転免許証に載せてもらい、それを携帯すればよい。
 だが、問題は、顔がどうなっているかだ。
 常識的には「変身しても頭部だけがそのまま変わらない」というのは考えにくい状態だ。一つの体なのだから、顔も同時に変化するのが自然だ。しかし、彼は改造中に救い出され、脳の手術だけは免れるという特殊事情の持ち主だ。重要な頭部のことであるだけに、このことは無視できない。
 仮に、彼の変身が昆虫のような変態メカニズムを応用したタイプのものである場合、頭部だけがそのまま変わらないということであれば、頭部を除く部分には変態ホルモンが分泌されるような手術については既に施されていたことになる。脳の手術はまだだということはそういうことを意味するのだろう。言い換えれば、まだ変態ホルモンが頭部にまで影響を及ぼさない手術の段階で、幸か不幸か救出されてしまったということになる。
 果たして、彼には変身しても頭部だけが人間のままというアンバランスが生じて仮面を被っているのか。それとも、実は頭部も変身し、それを仮面で隠しているのか。また、頭部も変身しているのに、それを仮面だと偽っているのか。あるいは、それを仮面だと信じているのか。

どこにいるの? について

「がんばったら疲れる。疲れたら休む。休んだらがんばる。」ということにしておこう。
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