恐怖シリーズ179「費用対効果」

 「費用対効果」ってえのは、いってえぜんてえ誰のためのものだってんだ。「そっくりそのままその台詞、あなたにお返しいたしましょう。」
 「費用」ったってえ、ほとんど単年度決算。ざっくばらんに言やあ、どこの誰だか分かりゃしないおめえさんがた、雁首そろえ、通り一遍のやり方で評価してるだけのことじゃございませんかってんだ。それでもって次年度予算額を変えるってえ算段。そんなご都合主義の不条理の数々、てめえでも分かってんでしょうねえ。どうにか始末しようってんで、そこを数字の力、魔力と言ったらよろしいでしょうか、根っから綺麗さっぱりした、味も素っ気もない「0」から「9」の辻褄あわせ。そんな身動きのとれねえもんに頭使わせといて、それでもってごまかそうたって、そりゃあんた、子供だましだよ。だが、見方を変えりゃへ理屈だって立派な理屈てえ顔して通っちまう。もちろん、そうとわかってての押し通しでしょうねえ。
 「効果」「効果」ってって。そんなのただの評価でしかござんせんよ。それにねえ。すぐ出る効果もありゃ、5年たったって10年たったって何のめでたいことも起こりゃしねえ、そんな呑気な出方の「効果」だってございましょうよ。全部が全部、一年って限られちゃ、事は運びませんよ。「逆効果」「思わぬ効果」、その他「効果」は「効果」でもいろいろあるのが世の常と申します。それを杓子定規に一年ごと、細切れにぶった切って、それでお印がなけりゃどうのこうのと、了見が狭すぎていけねえや。肝心要の大きな事が進みませんよってんだ。
 総じておめえさんがた、何か勘違いしちゃいませんか。んん、見えてても見えてねえんだろうな。「収支決算」大事か、「効果」大事か、よおく考えておくんねえ。本末転倒になってやしませんかってんだ。
 当たり前の感じ方に戻って、思ったことぶちまけて、元から変えておくんなせえよ。まあ、そんだけの勇気があったらの話。兎にも角にも、いつまでも同じ事やってりゃいいってえもんじゃねえでがしょ。どうにもならなくなってからじゃ、おめえさん、何も始めらんねえ。も少しいい段取り考えねえと、今よりずっと埒あかんことになりますぜ。ああ、おそろし。おっそろし。

どこにいるの? について

「がんばったら疲れる。疲れたら休む。休んだらがんばる。」ということにしておこう。
カテゴリー: 恐怖シリーズ パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中