変な疑問170「いじめた奴の部屋で自殺しない理由」③

 一口に新しい発想の罰といっても、どのようなものが考えられるだろうか。発想の問題だけに、あまり思いつかないが、普通の感覚からすれば、それは変なものだと判断されるものであるに違いない。外国では、ボランティア活動何時間という罰もあるようだが、ボランティアというものが強制されるということ自体は違和感があるものの、意外と有意義な罰だとも思われる。だから、是非の判断はともかくとして、まずは変だと思われるようなものを考え、取り敢えずは論議の俎板の上に乗せることを重要だと考えるようにしてはどうだろうかと思うのだ。
 それゆえ、まだ耳にしたことはないけれど、そして最初から無理かもしれないけれど、変だと思われるものなので、その一つの例としてあげてみたい罰がある。変だと思われるからこそ、だからこそ、よりよい罰になっていく可能性があると考えてみるのだ。その結果駄目なら、世の中のほうが受け入れてくるように変化するまで、大事に塩漬けにしておけばよいだけのことだ。
 たとえば、「それが罪に問われることだと知らなかったという罪」を犯したことに対する罰だ。それが罰せられることだとは知らなかったという、あまりにも不勉強で無責任なことが罪となり、それが罰せられるのだ。文字通り「知らないということは恐ろしい」ということだ。
 被害に遭った人は、加害者が何かを知っている知っていないにかかわらず、死んだり、死に追いやられたり、死にたくなるような精神状態にさせられたりするのだ。これは事実だ。「罪になるとは知らなかったから罪にはならないでしょう」というとぼけた理屈など通るはずがないのも事実だ。
 その例として、国ごとに文化が異なるために、本国では罪に問われないことが、別の国では罪に問われるということがある。知らなかったからといって、許されるわけではない。「郷に入っては郷に従え」ということわざ通り、その国の法律で裁かれなくてはならない。特別扱いをすると、その国の法自体が揺らいでくる原因となりかねない。揺らがないための法律なのだから、特別扱いをすることは最初から無理な話なのだ。
 たとえば、日本では自動車に対して左側通行というルールを課しているが、右側通行が交通ルールとなっている他の国から来た人が、この日本の交通ルールを知らなかったという理由や、知ってはいたが、そのときはうっかり忘れていたという理由で、つい右側通行をしようとしたために、重大な交通事故をを起こし、多くの死傷者を出してしまったとする。この場合でも、知らなかったからとか、忘れていたからとか、そのような無責任極まる理由を受け入れて正統化し、いっさい罪を問わないなどということは到底できない。特別扱いして無罪になどできないのだ。
 ところで、今の日本では自殺を法律で禁じていない。江戸時代の武士については、刑罰として「切腹」という自殺形態をとることが、条件さえ整えば許されていた。だが、心中という名の自殺や自殺未遂は重罪だったはずだ。多くの宗教では自殺が禁じられている。しかも、他殺よりも自殺のほうが神を冒涜するという意味で、大罪扱いされる傾向があるように思う。文化によって、自殺の意味合いが異なるのだ。したがって、罪か罪でないかも異なるのは当然だろう。敵討ちをしなければならないという文化では、返り討ちに遭う可能性のある、半ば自殺行為を推奨されていたのだ。
 では、いじめによる自殺についてはどうなのだろう。各宗教ではどのように解釈されているのだろうか。自殺は自殺だから、理由など関係ないのかもしれない。しかし、自殺の理由というものは、それが罪となるかならないかの分かれ道となるような、大きな意味をもっているように思うのだ。よく調べれば、「いじめた相手の部屋でならば、自殺してもよい」という条件を示している宗教だってあるかもしれない。なければ、今後そうしたことを謳う宗教が出てくるかもしれないし、出てこなければ、そうしたことを謳った、新しい宗教が作られるかもしれない。
 ただ、直接的な表現で文章化されていると、その新しい宗教自体が公に認められない存在だとして評価されてしまう可能性があるので、一般的な考えを述べてはいるものの、そのような解釈も可能となる、微妙な表現でなければならないだろう。

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「がんばったら疲れる。疲れたら休む。休んだらがんばる。」ということにしておこう。
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