心の断片396「突堤にて」

「突堤にて」

突堤で
振り返る
先端で
目を閉じる

記憶のプレパラートを
少しずつ斜めにずらしては
突堤の向こう
皆がくらす大地を・・・
燃える樹木となり
精一杯に人らしく
振る舞う昔の僕を・・・
僕の友達だった
人間たちの残像を・・・
透かして眺める

ここは突堤
歪んだままの
僕の足跡が残る
どうにもやくざな突堤だ

ここの風化は
無数のフナムシの
さざ波と
磯臭さの酩酊とともに
駆け足で進んできた
だのに
どうにも
消えてくれないのだ

だから
その突端で
僕は灰色の
おんぼろコンクリートになろう
はらはらと
綺麗な
砂粒になって
吹き飛ばされてゆこう

決して振り返らぬ日々も
振り返ってばかりの日々も
もう終わりにしたいのだ

突堤にて
ぼくは
立ち尽くす

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どこにいるの? について

「がんばったら疲れる。疲れたら休む。休んだらがんばる。」ということにしておこう。
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