怪しい広辞苑261「骨格」

 広辞苑第七版の「骨格」はどうなっているのだろう。順番からいうと、「骨格」を取り上げるのは少し先の話なのだが、ちらりと見えてしまったので、気になった。広辞苑第四版942ページ「骨格」のイラスト。
 全身骨格のイラストの下に〔骨 格1〕とある。この「1」は何か。もし、見出し語「骨格」の意味「①」のイラストという意味だろうか。イラストはこの一つなので、イラストの一番目ということではなく、①の意味のイラストということだろう。そうすると、〔骨 格1〕ではなく、〔骨 格①〕とすべきだろう。「1」と「①」とでは、意味が違うからだ。
 それよりも気になるのが、骨格のイラストに骨の名称だ。
 もともと骨の名前はたくさんあるのだから、全部書くわけにはいかない。だから、主な骨の名称を記してある。したがって、イラストの頭の部分には、「頭骨」とだけ書いてある。
 ところで、「椎骨」はどうなっているか。イラストには「頸椎」「腰椎」と記されている。何と「胸椎」が記されていないのだ。前方から見た骨格のイラストなので、「胸椎」が見えないから仕方ないのかもしれない。
 でも、よく見ると、「腰椎」の上に二つだけ「胸椎」が描かれている。そこから線を引き、「胸椎」と記したほうがよいのではないか。何しろ、「頸椎」「胸椎」「腰椎」のうち、骨の数からいっても約半分を「胸骨」が占めているのだから、そして、その内の二つがイラストにも描かれているのだから。もっとも、下から二番目の「胸椎」は胸骨末端部と少し重なっているので、半分ほどしか見えない描かれ方だ。
 また、「胸椎」を記しておかないと、「胸骨」と「胸椎」の区別が曖昧になる可能性もゼロではない。その程度の認識段階の人々が、それをはっきりさせようとして辞書を使うのだ。だから、広辞苑がよりよい辞書となるためには、利用者の現状をもう少し意識することだろう。
 広辞苑第七版のイラストは、どのように改善されているのだろうか。早く購入しなくては。ちなみに、広辞苑第二版、広辞苑第三版のイラストは、広辞苑第四版と同じものだ。ただ、広辞苑第四版のイラストには〔骨 格1〕とあるが、広辞苑第二版、広辞苑第三版のイラストには〔骨 格〕とある。広辞苑第四版は、「骨格」の意味の項目が増えて①②と数字が付けられたからだろう。

どこにいるの? について

「がんばったら疲れる。疲れたら休む。休んだらがんばる。」ということにしておこう。
カテゴリー: 怪しい広辞苑 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中